看板に描いた椅子に込めた、三代のものづくりの物語

工場の前に、新しい看板を設置しました。

看板に書かれているのは、
「たかやま まちの木工製作所」という言葉と、一脚の椅子のイラストです。

福岡県広川町で、無垢材の椅子やスツール、テーブルなどの木工家具を製作している私たちにとって、この看板は会社の顔ともいえる存在です。

そして実は、この看板の中央に描かれている椅子には、私たちの三代にわたる家具づくりの歴史が込められています。

創業当時は家具ではなく木のおもちゃから始まりました

株式会社たかやまの始まりは、今のような家具工房ではありませんでした。

創業者である初代は、地元のお祭でヨーヨーを作って売りました。それが初めての初代の製品でした。それから、木工の仕事として押し車や滑り台などの木のおもちゃを製造していました。

その後、時代とともに製品は少しずつ変化していきます。

ベビーベッド
ちゃぶ台
そしてダイニング家具へ。

暮らしの中で使われる木の道具をつくりながら、木工所としての仕事は少しずつ家具づくりへと広がっていきました。

先代の時代に生まれた椅子

家具づくりが本格的になったのは、先代とその姉、妹も一緒に仕事をし始めてしばらく経ってからです。

その頃に販売されていた椅子のひとつが、今回看板に描いた椅子の原型でした。

シンプルで飽きのこない形。
しっかりとした掛け心地。

お客様からは

「座りやすい椅子ですね」
「長く使えそうですね」

という声をいただきながら、長く愛されてきた椅子でした。

三代目によるリデザイン

そして現在。

三代目となる現社長の代で、すでに廃番となっいた、この椅子はもう一度見直されることになります。

ベースとなる形はそのままに、
座面をペーパーコードに変更するリデザインを行いました。

ペーパーコードは、家具用の紙紐を編み込んで作る座面です。

軽やかな見た目と、やさしい座り心地。
そして使うほどに味わいが増していく素材でもあります。

この椅子は、当社にとって最初のペーパーコードチェアでもありました。

現在では、ペーパーコードを使った椅子やスツールは、私たちの家具づくりの特徴のひとつになっています。

三代の想いが詰まった椅子

振り返ると、この椅子には三代の仕事が重なっています。

初代が始めた木工の仕事。
先代が広げた家具づくり。
そして三代目のものづくり。

三代のものづくりの流れの中で、形を受け継ぎながら少しずつ進化してきた椅子です。

だからこそ、この椅子を会社の象徴として看板に描くことにしました。

私たちの家具づくりを、静かに伝えてくれる存在になればと思っています。

無垢材の椅子やスツールを体感できるショールーム

株式会社たかやまでは、無垢材を使った椅子やスツール、テーブルなどの木工家具を製作しています。

素材の質感や座り心地は、写真だけではなかなか伝わりません。

そのためショールームでは、実際に椅子に座っていただき、無垢材家具の心地よさを体感していただくことができます。

ペーパーコードチェアやスツールも展示していますので、座り心地やサイズ感をゆっくり確かめていただけます。

福岡県広川町で家具づくりを続ける小さな木工所ですが、
一脚一脚、丁寧に製作しています。

お近くに来られた際は、ぜひお気軽にお立ち寄りください。

三代のものづくりの歴史が詰まった椅子とともに、皆さまのお越しをお待ちしております。