【新シリーズ発表】国産材の力を暮らしの中へ—マニフの「JAPANuf(ジャパニフ)」が誕生しました
このたびmanuf(マニフ)から、国産材を使用した新しい家具シリーズ「JAPANuf(ジャパニフ)」を発表しました。
2025年7月9日・10日、大川で開催された「夏の彩展」にてお披露目したこのシリーズは、日本の木と、マニフの手仕事が出会うことで生まれました。これからの“暮らしの定番”となれば」と思います。
日本の木には、家具にふさわしい力がある
私たちの身のまわりには、家具として十分に美しく、力強く、そしてやさしい木がたくさんあります。
にもかかわらず、家具に使われる多くの木材は海外からの輸入材。
もちろんそれぞれに良さはありますが、私たちが普段歩いている山や森に生えている木々にも、十分に魅力があることを、もっと知ってほしい。
そして、せっかく身近にある素材だからこそ、それを使って“永く使える家具”を作りたい。
そんな想いから生まれたのが、マニフの新シリーズ「JAPANuf(ジャパニフ)」です。
「Japan(日本)」と「manuf(マニフ)」を掛け合わせたこの名前には、私たちの暮らしの中に、もっと日本の木を、もっと日本の丁寧な手仕事を取り入れていきたいという願いを込めました。
JAPANufは、“永く使う”ことを前提とした家具シリーズです。
丁寧につくった家具も、年月とともに少しずつ変化し、時には壊れたり、表情が変わったりするもの。
けれど、そうした変化も含めて、暮らしの一部として受け入れ、必要があれば「手直し」しながら、共に歳月を重ねていく——それがマニフのものづくりの原点です。
「手直ししながら、永く使う」——マニフのものづくり
私たちは家具を「生活道具」と考えています。
特別なものではなく、日々の暮らしに寄り添いながら、気づけば10年、20年とそばにある、そんな存在であってほしいと願っています。
JAPANufもまた、マニフと同様に“暮らしの一部”として、長く愛していただけるシリーズを目指しています。
JAPANufで使用する国産材のご紹介
JAPANufでは、国産材の中でも特に魅力的な3種類の木材を使用しています。
それぞれの木が持つ個性と表情が、家具に豊かなバリエーションをもたらしてくれます。
クリ
日本の暮らしを古くから支えてきた木、それがクリです。
水に強く、腐りにくいという特性を持っており、古くは住宅の土台や橋など、耐久性を求められる建築にも使われてきました。
そのたくましさに加えて、くっきりとした木目と、やや黄みがかった上品な色味が魅力です。
使い込むほどに深みを増し、美しいツヤがにじみ出るクリ材は、時を経てこそ味わいが深まる、まさに“永く使う”ための木材といえるでしょう。
センダン
軽やかで、どこか優しい印象を与えてくれる木、それがセンダンです。
加工がしやすく、温かみのある木肌が特徴で、家具づくりにもぴったりの素材です。
広葉樹でありながら成長が早く、15~20年で家具に使えるまで育つ、環境への配慮もしやすい木でもあります。
淡く明るい色合いと、やわらかな木目が、空間に自然と馴染み、和にも洋にも合う、万能な樹種です。
クリの鉄媒染
一見すると「黒い木材?」と思われるかもしれませんが、これは塗装ではなく、木と鉄の化学反応によって生まれる自然な色。
クリ材に多く含まれるタンニンと、鉄媒染液を反応させることで、木の内部から黒く染まります。
染色とは異なり、木の個性や木目を損なうことなく、深みのある落ち着いた黒色に仕上がるのが魅力です。
鉄媒染液は酢酸を主成分としているため、最初はお酢のようなにおいがすることもありますが、時間が経てば自然と和らぎます。
木の表情はそのままに、色だけを深く変化させるこの技法は、まさに“自然の色の魔法”とも言えます。
新しい定番として、暮らしの中へ
私たちは、JAPANufをただの“新シリーズ”としてではなく、暮らしにそっと寄り添い、家族のように育っていく存在として、皆さまに届けたいと願っています。
大量生産でも、派手な装飾でもありません。
けれど、手をかけて、手直しして、使い続けるうちに、自分だけの「暮らしの道具」になっていく——そんな家具がひとつでも増えたら、私たちの暮らしは、もっと豊かで、もっと温かくなるのではないでしょうか。
「JAPANuf(ジャパニフ)」は、これからの暮らしの新しい定番を目指して、第一歩を踏み出しました。
どうぞ、触れて、見て、感じてみてください。
ご興味のある方は、ぜひマニフのオンラインストアまたはお取り扱い店舗で、JAPANufの家具をご覧ください。
これからも、日本の木の魅力を、暮らしの中へ。マニフはその橋渡しをしていきます。


