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ウッドターニング教室
先日、日本では数少ないウッドターニング専門の教室に行ってきました!「ウッドターニング」という聞きなれない単語が出てきましたが、私自身もこの教室に行くに当たり初めて耳にしました。普段は「ろくろ加工」とか「旋盤加工」などと言っていますが、 WOOD=木 を Turning=旋回 、木材を回転させながら色々な形をつくりだしていく木工のジャンルになります。
お世話になったのは埼玉県さいたま市にあるウッドターニング川口工房さん。かれこれ10年以上本業の傍ら教室をやっているそうで、日本全国からたくさんの人達がやって来ているそうです。私は今回2日間のマンツーマンコースをお願いしましたが、人によっては3日間や1度だけでなく、2度3度と来られる方もいるとの事です。朝から夜までみっちりの2日間でしたが、それでもほんの入口までという感じです。
基本的にツール(道具)などは欧米のものがほとんどですので、道具の名前を覚えるのにも一苦労です。またウッドターニングには大きく分けて棒状のものをつくるセンターワークと、器やお皿といったものをつくるフェイスワークがあります。(名前でなんとなく想像できますね)この2つのワークでそれぞれ使う刃物の形状が異なっており、本当に様々なものがあります。(共通するものもあり)加工によっては同じ刃物でも先端の角度をかえたりと道具を自分でカスタムすることも多いそうです。また回転させるために木材を固定しなければなりませんが、その固定する道具もたくさんあります。なので、この作業の時はこれだ!という決まりがあるわけではなく、自分でどういった道具を使ってどう加工していくのか、選択肢がたくさんあるのでまずそこから考えなくてはいけません。
先生が所有している道具類。まだこれでもほんの一部です!
まず、始めは刃物の砥ぎ方からでした。シャープニングと呼ばれる作業ですが、これは実際に木材を削ることと同じ位大事な作業で、これが出来ないと先へは進めないといったものです。様々な形状の刃物があるので、種類によって砥ぎ方が違います。道具を使ってするものなど覚えることがたくさんです。形状が変わってくると作業にも影響が出てきてしまうので、常に同じように仕上げることが大事になってきます。
そして次に実践です。まずは小さなお皿を作る作業からです。今回は主に棒状のものをつくるセンターワークを中心にお願いしましたが、せっかくなのでさわりだけでもフェイスワークを教えていただきました。なかなかうまく削れませんでしたが、正しい角度で刃物が当たっている時は、本当に少しの力でどんどん削れていきます。
完成品です。
2日目は朝から実践です。いよいよメインであるセンターワークになります。今回は持参した木材を削りました。ここでも大事になってくるのが、どこでどの刃物を使って仕上げるのか?そのコンビネーションをどうするかという点でした。同じ形のものでも色々な刃物で仕上げることが出来るので何が正しいというわけではありません。自分の得意とする刃物は何か?などを考えて作業することが大事になってきます。また棒状のものは長ければ長いほど、端の方と真ん中の方では回転の仕方が変わってきてしまうので(真ん中の方がブレが出てくる)ブレを抑える治具を使ったりもします。
回転していると丸く見えますが、まだまだ少し角がとれた位です。
あっという間の2日間でしたが、改めて感じたのがどういう作業にしろ準備不足であったり油断というものが事故や怪我の原因になるということでした。やってはいけないとこ、注意をしなければならないことを大丈夫だと過信してしまうこと、基本的なことを怠らずにやるといったことが大事だということでした。 まだこれから機械などを購入しなければなりませんが、忘れないうちに早く揃えてまた木くずまみれになりたいと思います!まずは練習がてら息子にバットでも作ってやろうかな。川口先生、ありがとうございました!