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材料について “レッドオーク材”
先日、5メートルはあるかという長いレッドオーク材が入荷してきました。なかなかここまで長いものはめったにお目にかかれません。せっかくなので少し「Manuf」で使用しているレッドオーク材について書いてみたいと思います。
わざわざレッドオークと書いているのは、他にホワイトオークという木材の存在するからです。その名の通り、レッドオークは心材が桃色を帯びた赤褐色しています。その為にレッドオークと区別しているようで、また紅葉の美しさからもそう呼ばれています。主に米国東部に広く分布しており、東部広葉樹林では最大樹種群となっています。
最初に5メートルと書いていますが、北米産の木材はほとんどが現地で製材・乾燥されていますので、実際にはインチやフィートを単位としています。1インチから2インチの間の厚みが一般的で、4分の1インチを単位として使っています。例えば1インチは4/4と言います。1インチは25.4ミリです。よく使われているのは4/4インチ、4/5インチ、4/6インチ、4/8インチといったところです。なので同じ材料であっても、イスの部材用やテーブル天板用など、様々な厚みと長さのものがあります。
また、北米産の木材は割れや節といった欠点の割合によってランク分けがされています。FASやプライム、その下にNO.1コモンやNO.2Aコモンといった等級があります。格付は木取りできる材の歩留まりに基づいているので、仕入れた材の等級がコストと歩留まりを決定するので非常に大事なものとなっています。しかし最近では自然に見られる特徴として節や色違いなどをキャラクターマークと呼び、無垢の素材感をより強調するためにあえて家具や建築内装材にデザインとして取り入れるといったことが増えてきています。
アメリカの森林資源は適切な森林管理が行われており、生長量が毎年の伐採量に勝っています。そのために長期的な安定供給が可能となっています。森林大国である日本も、杉や桧といった戦後に植林されたものが伐採時期となっており、各地でさまざまな動きがなされています。