Blog, 家具について
試験林に行ってきました!
先日、熊本県にある樹木の試験場に行ってきました。目的としては「センダン」という木について色々と教えていただくために、大川の家具メーカーの方や資材関係の方々と一緒に見てきました。「センダン」は国内で主に九州や四国でとれる広葉樹で、熊本県では郷土の樹種であるということと、流通量が多く非常に成長が早いということでその育成に力を入れているとのことでした。
写真を見てもらうと分かりますが、最初の方の年輪の幅が非常に広いです。それだけ成長が早いということです。しかし、「センダン」は普通に成長すると幹が曲がって成長してしまうようで、そこで「芽かき」という手法を用いてまっすぐな材になるようにしているそうです。また、この試験林もそうですが運搬が大変な山ではなく、植栽適地は土壌養分・水分が豊富な谷筋や平地だそうです。そこで年々増え続ける耕作放棄地などを有効活用すべく、水田跡などに植栽が行われているそうです。目標としては20年以内に伐採できるようにしていきたいとのことでした。
この試験林には様々な広葉樹が植えられており、「フウ」や「チャンチンモドキ」など初めて聞くような樹種もありました。大体植えられて約30年位経っているそうなのですが、「センダン」の20年以内というのも非常に早いとは思うのですが、改めて林業というのは次世代に向けてきちんと循環させなければならない仕事だなと感じました。