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ペーパーコードチェア修理
先日、依頼されたペーパーコードチェアの編みなおしをさせていただきました。
主材はパインのような針葉樹系の木材でしたが、中の幕板の部分などは、ブナのようなもので堅い木を使ってありました。
全体的にはとてもきれいに残っていましたが、座の前の部分が切れていて、接着剤で補修してあるのが見られました。
ちょうど体重がかかる部分で、しかも表だけ編んであるタイプで、どうしても長年使っていくと痛みやすいところでもあります。
こちらは修理した後のものです。以前のものは釘を使って、表面しか編んでいない状態でしたが、今回は裏まで編んで強度をもたせました。
時間はかかってしまいましたが、フレームの方のがたつきや抜けているところもなかったので、これでまた長く使えるようになると思います。
今回、こうやって修理をして考えさせられたのは、確かに時間をかけてやれば丈夫にそして長く使えるようになると思いますが、やはりその分手はかかってしまいます。
修理する前のやり方ならば、おそらく1日に2脚ほどは編めるのではないかと思います。今回のやり方では、1日に1脚程度しか出来ません。
いわゆる生産性?というやつでしょうか。ただこれは考え方の問題でありどちらが正しいということではないと思います。
自分たちが大切にしている考え方を進める方法論の違いと言いましょうか、改めてどういった思いでものづくりをしているのかを考えさせられた依頼でした。