Blog, 家具について

製材所に行ってきました

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少し前の話になりますが、取引のある製材所に行ってきましたので、材料や木材の乾燥のことについてお話ししたいと思います。「Manuf」で使用している木材はレッドオーク材で、北米からの輸入品です。あちらの乾燥技術は高く、ほとんどが乾燥された状態で入ってきます。基本的には材木屋さんが買い付 けしたものを、必要な分だけ買うというスタイルです。当社も使用して減ってきたら補充してもらうという感じですが、大きいメーカーさんの中には乾燥機を持っていらっしゃるところがありますので、自社で乾燥するというところもあります。

今回お邪魔したところは、熊本にある製材所さんで県内でも唯一広葉樹の乾燥が出来るところです。こちらにお願いしているのは、「Manuf」の材料ではなく、地元でとれる桧材です。国内でとれる木材は針葉樹である杉や桧が多く、また家具材ではなく建築材として流通しているものがほとんどです。最近では国の政策で国産材を使おう!という流れになっていますが、家具の材料としてはまだまだほんの一部といったところです。なぜ利用が進まないのかという一番の理由がこの乾燥だと思います。家具用の材料は一般的な建築材のものよ り、もう少し乾燥させて含水率を落とさないといけません。そのノウハウを持っている製材所さんはごくわずかだと思います。また、厚みや長さなど建築材とは異なるものなので、安定した供給がなかなか見込めないのが現状です。しかし、これから国産材の割合は確実に増えていくと思います。

写真には乾燥機が写っています。今まで乾燥と何回も言ってきましたが、基本的に乾燥というと人工乾燥のことです。だいたい70度くらいになっている乾燥機の中に 3週間ほどいれるそうです。(樹種や大きさなどで違いはあります)そしてその後、しばらく養生させてから出荷されるということでした。少し中を見せてもらいましたが、「ちょっと温度が低いかなぁ」とすぐにおっしゃってました。さすがの経験!これもひとつの技術だなと思った一日でした。


2015-05-09 | Posted in Blog, 家具について | No Comments »